昨日の話。落ちは無いから。全く無いから。
炬燵をどけ茣蓙を剥がしていると、モルモン教の宣教師がやってきた。白人+日本人という構成である。なぜか日本人は姿を見せなかったのだが。
「キリストについて興味はありますか? 話をしませんか?」
いや、それなりにはあるねんけどな。
「私たちはモルモン教の宣教師です」
あぁ、モルモン教
モルモン教をご存知で?」
名前位なら知ってるで。
「大学では何を勉強してらっしゃるのですか?」
Crypto
「??」
暗号
「あぁ、工業系でいらっしゃる」
数学と情報やけど。
「そうでしたか。我々はモルモン書を配っているのです」
へぇ。それなら、はい、もう部屋にあるよ。
「おぉ素晴らしい」
いや、俺が入る前からずっとあったんやけど。
「一寸貸して下さいますか?」
えぇよ。
「住所や名前が載ってないかと」
ふーん。
「二三分、モルモン教についての話をしたいのですが、お時間ありますか?」
いや、見ての通り掃除してる最中やから。
「そうですか。私も手伝いましょうか?」
いや、えぇし。
「栞を挟んでおきますので、このページを読んで頂けませんか? インディアンの預言者の発言を纏めてあります。是非読んでください」
あいよ。