<a href="http://d.hatena.ne.jp/fvjk/20040316#p1">指紋入りフォント</a>[←<a href="http://artifact-jp.com/mt/archives/200404/0409.html">ARTIFACT 2004/04/09 </a>]

フォントとしては良い出来。
「コメントを書く」にしてもリファラが表示されないので、誰が突っ込んでいるのか分からないが、まぁいいや。色々思ったことを書く。

なお、フォントに指紋を用いたものといえば、すでにFingerprints Insideと題された作が存在するが(下参照)、ごらんのように日常利用を目的にデザインされたものとは言い難い。おそらく作者は単なる意匠として指紋を使っているばかりで、何らかのソフトウェアと組み合わせて認証機能を付けようなどとは考えていなかった。僕のフォントにも名前つけといた方が便利そうなんで、いちおうTyped Fingerprintsと呼ぶ(フォントファイルは面倒だから作ってない)。あと、フォントで個人認証するにせよ権利管理するにせよ、別にバイオメトリクスなネタを採る必要はない。どうせ暗号部分は見てくれとは切り離される。それは僕も分かっている。でも僕は見た目を重視する。3F原理主義というヤツである。違ったかもしれない。いずれにせよデザインは、感覚的に機能を理解させるものの方がすぐれていよう。

ということなので、フォントに埋め込まれた指紋は、認証等における鍵にはならないという前提でリンク先の人は文章を書いている。が、問題が一つ。
生体認証は、人間の体から得られる情報を何らかの形で鍵として使っている。実用面では、別の認証技術と生体鍵を組み合わせて使っているのだろう*1。古い指紋認証だと指紋ってそのまんまパスワード代わりなのかしら。この辺は識者の意見募集。仮にそうだとしたら、悪意ある人物が認証者を詐称して指紋を得るなんてことは十分考えられる。指紋入りフォントを作れば、悪意ある人物はより手軽に指紋を得ることが出来てしまう。配布しなければ良いのだろうが、リンク先の人はテキストをコピペると自動的にTrackBackが作動すると書いているから、配布前提で考えているのだろう。
どうせ暗号部分は見てくれとは切り離されると書かれているが、指紋入りフォントの見てくれが別の認証技術における鍵と切り離されていないことが問題だと思った。
これを解決する為には、実在しない指紋を意匠とすることになる。魅力が減るな、仕方がない。

*1:生体鍵をコピー出来ないということは証明されてないから、別の認証技術と組み合わせていないとしたら危険だと思うよ