明日になったら何か変わっているのだろうさ

ブラウリオ・アレナス『パースの城』*1読了。
青年ダゴベルトが初恋の少女ベアトリスの死亡記事を見た日の夢と言ってしまえばそれまでだけど、そこはそれ、引き込まれますよ。場面場面は短めで展開自体は速いし、筋書きも簡素なんだけれど、密度が凄い。フロイト読んでからだと更に楽しいんだろうな。
南米のシュールレアリスム作家の作品をもう一寸探してみたくなったり。

*1:国書刊行会 ISBN:4336030561