PeikertとWatersの新しい論文.

Cryptology ePrint Archive: Report 2007/279 - C. Peikert, B. Waters "Lossy Trapdoor Functions and Their Applications"
流し読みした
Lossy trapdoor functions (lossy TDF) という新しい概念を導入する.
lossy TDFから以下が作れる

IND-CCA2安全な公開鍵暗号については, lossy TDFからNIZKを使わずに標準モデルでBlack-Boxに構成出来る*1. 応用としてNIZKを使わずに格子の最悪時から (量子帰着を許せば) IND-CCA2安全なn-bit暗号が出来るという結果(!) が出ている *2. Regev05暗号ではなく, Regev05暗号をちょっと捻って対称鍵暗号として使う点がミソ.
ただ効率はそこそこ悪い. 1-bitずつ鍵が必要なイメージ.

*1:CPAの方は理解した. CCA2の方はまた後で

*2:本当は使い捨て署名が必要. これは格子の最悪時からCRHFsが作れるのでOK.