はてなダイアリーが選ぶ名盤百選
色々悩んだ結果、最初に決めたものに。ゴリゴリの音が少ないことだし。チョッパー!! スラップ!!
私のお勧めはSUPER JUNKY MONKEY『SUPER JUNKY ALiEN』(Sony Records ASIN:B00005G70N)。持っているCDの中で唯一女性ボーカルのCDです。他は男性ボーカルorインストです。
SUPER JUNKY MONKEYは1991年にMUTSUMI(Vo)、かわいしのぶ(Gt)、KEIKO(B)、まつだっっ!!(Dr)の四人で結成されたバンド。サイトは無題ドキュメント。多分、素。1999年、不慮の事故でボーカルのMUTSUMIが亡くなってしまい解散。他の三人は別の活動をしている。
一時期ミクスチャーという言葉があった*1。ハードコアをベースにファンク/パンク/ロックと色んなものを貪欲に取り込んで混ぜて独自の世界を作りあげたと。オルタナみたいにあやふやな括りです。活動当時このバンドはミクスチャーという枠の中に入れられていた。
で、このCDのレビュー。全体はゲームを想定した作り。アナウンスを挟みながら全7曲43分33秒。
- Stage 1: S.J.ALIEN
- Stage 2: R.P.G.
- Stage 3: I GOT THE THIRD
- Stage 4: SKY SURFER GO GO GO
- Stage 5: LOVE & PEACE HARD CORE
- Stage 666
- Stage 7: SEVEN
- BONUS STAGE: MTV TOP OF THE HOUR MUSIC(ターザン〜藻尿王〜うがい)
お勧めは『R.P.G.』と『LOVE & PEACE HARD CORE』と『SEVEN』。
M2. R.P.G.
足を一歩ふみこめ
冒険はとっくにはじまっているのだ......
電子調の声が告げるとメインのリフ。これがギター・ベース・ドラムときっちり合ってて格好良い。細かい16ビートが素敵。歌詞も突き抜けてポジティブで好き。最後きっちり落とすけど。ブリッジに入るワウがかかったギターもファンキーで良い。
M5. LOVE & PEACE HARD CORE
ディジリドゥの様な音が変幻自在に鳴る中、声明の様にMUTSUMIの声が響く。
倍テンポのドラムが入る。ギターのリフ。この瞬間にいつも快感を感じる。
歌詞も白眉。歌詞の後半を引く。
だれかが 此の叫びとは関係のないところにいて
毎日 幸せに すごせたら ずっと其処にいればいい
だれかが なにかに 耐えきれず ヒザをついたときには
此処で 一緒に 叫んだらいい
だれかはだれかの叫びを わたしはわたしの叫びを
孤独なものが叫び合い 孤独は破壊してゆくだろう
そしたらだれかは また どこかのだれかとなり 笑顔が戻ってくる
そしたらわたしは また どこかのだれかとなり 幸せがかえってくる
これは現代の経。経と言ったら経。
M7. SEVEN
その名の通り七拍子。浮遊感溢れる声が流れる中、ゴリゴリの楽器達。これがまた格好いい。ざわざわした音に美しさを感じる。9分もありながら拍やテンポの変化によって飽きさせない。ライブで聴きたかったな、これ。
それじゃ次の指名。ギターを弾くサラリーマンことフェミニスト江戸前氏@フェミニスト江戸前日記@?Dにお渡しします。
*1:初期のTHE MAD CAPSULE MARKETSもミクスチャーに入れられてたっけ